聖人たち

この記事は、ケーシーエスキャロット Advent Calendar 2017の6日目の記事です。

初のブログを書くということで、まずはいろいろなところにアカウントを
作らなくてはならないというハードルを乗り越え、やっとここにたどり着きました。
醜い・・・いや見にくいところがあるかもしれませんが、ご容赦のほどを。

守護聖人


技術の話が続いたので息抜きにまったく技術と異なる話をします。

キリスト教の世界では、守護聖人 なるものがいます。
地域、職業、1年365日等あらゆるものに 守護聖人 がおり、
何かにつけ守ってくれているという思想が生活の中に根付いています。

日本では、歴史に登場するフランシスコ・ザビエル(この人は日本の 守護聖人 だそうな)や、
2月14日の聖人である「聖バレンタイン」が有名ですが、本日 12月6日に紐づいて
いる聖人と言えば、「聖ニコラス(or 聖ニコラウス)」・・・
つまり、サンタクロース のモデルになった人なのであります。

一般人が描く サンタクロース のイメージは真っ白なおヒゲを持つこんな人
関連画像
(ref:Miracle on 34th Street(film))

でもって、こちらは実際の 聖ニコラス

(ref:Wikipedia)

おヒゲのおじいさんだけれど、なんだか真面目そうで、少し厳しそうでもある人ですね。

クリスマスイブにプレゼントを入れてもらうために靴下を飾るという習慣は、
この4世紀頃にトルコにいたという聖ニコラス が貧しい家に投げ入れた金貨が
靴下の中に入ったというエピソードが由来になっていると言われています。
また、現在でも、オランダ等のヨーロッパの一部の地方には、クリスマス用の
プレゼントは 12月25日ではなく、この 聖ニコラス の日である12月6日にもらう習慣が
残っていることもあり、聖ニコラス は サンタクロースにつながる人だとみなされているのです。

ところで、ありとあらゆるものにつく 守護聖人
きっとコンピュータプログラマにもいるに違いない・・・と調べてみました。

いました。

この方。

我々の 守護聖人、セヴィリアの 聖イシドール(聖イシドールス)
Isidor von Sevilla.jpeg
(ref:Wikipedia)

コンピュータがクラッシュしたと嘆く多くの信者に応えようと、
2002年にローマカトリック教会がインターネットやコンピュータ・プログラマーの聖人
として認定したということで、わりと最近 守護聖人 になった人です。

この6世紀から7世紀にかけて生きた 聖イシドール が我々の 守護聖人 になった理由は、
世界最初の データベース と言われている20巻にもおよぶ百科事典を作成したからと
言われています。

ただし、ハッカー等一部の人達にとっては、コンピュータの聖人は 聖エクスペダイト
とみなされており、生真面目タイプの 聖イシドール よりも人気があるようです。

聖エクスペダイト はこんな人・・・カラスを踏んでいますが聖人デス、はい。
Saint Expedite

ローマカトリック教会非公認の 聖エクスペダイト については、紙面の関係上
別の機会があれば触れたいと思います。

さて、何人かの聖人の話をしましたが、守護聖人 について少しでも興味をもたれた方は、
まずは自分の誕生日の聖人が誰かを知ってみてはいかがでしょうか。
大抵の聖人は実在の人物であり、「聖人」とみなされるような何か偉業をなしとげた人
であります。その人の人生を知ることが、もしかしたら自分の人生の糧になるかも
しれません。同じキリスト教でも宗派によって微妙な違いがあるのですが、
フランスでの聖人はこちらになりますので、ご参考にどうぞ。


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