baobab

この記事は、ケーシーエスキャロット Advent Calendar 2017の15日目の記事です。

baobab と聞いて私がまず思い浮かべるのは、アルフォンス・ドーデ が作り出した
タルタラン・ド・タラスコン(※1)の話に出てくる、「タルタランの庭」に
生えている バオバブ の木だ。
・・・とは言え、実際にタラスコンにはまだ行ったことがないので、
勝手に想像した バオバブ の木ではあるが。

「タルタランの庭」をイメージした古いポストカードがあるのでここに貼り付けて
おこう。良い画像ではないし、庭にいろいろ生えているから分かりづらい
かもしれないけれど、横にぐわっと伸びている木が バオバブ だ。



次に私が思い浮かべる バオバブ はコレ。


ん?なんぢゃこりゃ??って思った人。
主人公は下の有名な王子様(あ、半分答えを言っちゃっているヨ)ですぞ。


これでも分からないという人は、是非とも簡単に読める作品なので
日本語訳でも構わないから読んでいただきたい・・・あるいは、
てっとり早く箱根にあるミュージアムに行くのもありだ。

名作「星の王子様」での バオバブ の木は、タルタランの庭で皆がスバラシイ!と
褒めちぎる バオバブ の木と扱いが違う。

仕事を先に延ばすことが不都合ではない場合もあるさ。
 でも、バオバブ相手にそんなことをしたら、ひどいことになるんだ。

と王子様が言うように、対処が遅れると大変なことになるモノとして出てくる。
上記の バオバブ の3本の木の絵は、怠け者の住む惑星で苗木を引っこ抜くことを怠けた
結果、根がはびこって惑星に穴があいちゃったという絵(※2)なのだ。
クライアント相手に怠けたことやったら、ひどいことになるってことを
肝に銘じておかなくては・・・ネ。


さて、次に私が思い浮かべる バオバブ は、しっぽのながい、おめめのまるい
おさるさんがいる、マダガスカルの バオバブ
Avenue of the Baobabs(バオバブの並木道)と言われるバオバブの道があるのだ。
高さ約20m、直径約10mの巨木たちの存在感は半端ないものと思われ。
未踏の地なので、こちらもまたイメージで。

                             出典: www.flickr.com(@Paolo Crosetto)
日中よりもこういうシルエットのほうが絵になるな。


そして、ようやく、やっと、どうにかこうにか第四番目ぐらいに思い浮かべるのが、
今回の話のメイン(?)である Disk Usage Analyzer・・・通称 baobab である。

これは、本物の木ではなく、コンピュータのディスク使用率が一目で分かる
便利なツール だ。GNOME環境で利用可能であり、ディスクの使用率をグラフィカルに
表示してくれる。df/du 等のコマンドを打って確認するよりはるかに目に優しい
ツールだと個人的には思う。

Ubuntu での起動方法は以下の通り。
1.Dash を起動し、検索ボックスに「ディスク・・・」あるいは
 「baobab」と打てば見つかるのでクリックする。

2. または、コマンドで baobab と打つだけでも良い。


起動するとこんな感じにマウントされているすべてのハードディスクの使用状況が
横棒グラフで表示される。
むむっ。disk full に近づいているな


また、各ハードディスクやその下にあるフォルダをクリックすることで、
その使用状況が円グラフで表示されたりもする。
真っ赤っ赤だ・・・

要らないフォルダ、ファイルなどはメニューからゴミ箱へ移動することもできる。

たまに、disk full でコンパイルができなくなって、この baobab を起動して
原因を取り除くということをしているが、便利なツールだと思ったので、
ちょっとおススメがてらにこの記事を書いてみた。
たまには baobab を起動して、disk の要らないものをポイする習慣を身に着けよう!


(※1) ドーデ と言えば、国語の教科書に出てくる「最後の授業」や「風車小屋だより」が有名だけれど、
         ハチャメチャなことばかりやっていて、はっきり言ってすごく迷惑な人なのに、どこか憎めない
         キャラのムッシュタルタランが主人公のタルタランシリーズ(3部作)もなかなか面白いのでお薦め。
         岩波文庫(赤)で翻訳があるはず。
(※2) 王子様同様作者のサン=テグジュペリ本人が絵を描いている












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